私は小さな船に乗る

5月29日。とってもとっても幸せな3日間の最後の日、すのーまんはこんな掛け声をした。

 

俺たちとみんなでー?

SnowMan!/

 

びっくりした。

わたしはNEWS担しかしてこなかったから、他のグループがこの最後の掛け声でなんていうのか知らないんだけど、NEWSは公演の最後に「俺たちの名前はー?」と叫ぶ。NEWSの問いかけに答えるようにわたしたちはNEWSー!と叫んで幕が降りる。

そんな掛け声だけを10年間してきたわたしにとってすのーまんの掛け声はある種のカルチャーショックだった。

 

NEWSは「NEWS=メンバー」であるのに対し、すのーまんは「SnowMan=メンバー+ファン」なんだ。

えらいことに巻き込まれてしまったぞと思った。これから荒波に出航する小さな船に勝手に乗せられてしまった気分だった。

 

NEWSはいつもこちら側を巻き込むことはなかった気がする。少なくともわたしはこれまで巻き込まれた自覚はない。


6人になったときも4人になったときも掛けてくれた言葉は「待っててくれてありがとう」だった。この話はまた別の記事でしたいなと思うけど、歌詞から掬い上げるNEWSのファン観もいつもNEWSの外側だった。NEWSにとってもファンは迷ったときに照らしてくれた光*1だったり明日への希望*2だったりした。大きな壁にぶつかったとき一緒に乗り越えてきたんだとは言わず、背中を押してくれてありがとうと言ってくれた。

そのときはなんにも気付かなかったけど、こちらを巻き込まないのはNEWSなりのとびきりのやさしさなんだと思う。

荒波に揺れる船を押す風でいるのは少しもどかしくて寂しいけれど、船の上で押し寄せる荒波の恐怖に怯えることはない。

 

クリエの前の雑誌でふっかちゃんがこんなことを言っていた。

『Snow Manとは何なのだ』うちらって、ダンスとアクロバットができて多少喋れる、っていうイメージだと思うけど、実は歌も歌えて、なおかつみんなのことをちゃんと考えてるよ、っていうことが伝わる公演にしたい。

この記事を読んだとき正直、いやいやわたしたちのことはいいから自分たちのこと考えて!(笑)って思ったんだよね(笑)*3

でも、公演の後改めて読んだとき、「SnowMan=メンバー+ファン」という定義の中でこちら側を置いていくことができない人なんだなって思った。

すごく不器用な人たちなんだと思う。

船に乗る人たちが増えると舵が重くなるんだよ?

そのことを知ってか知らずかそれでもこちらを巻き込んで背負って進んでいくことを選ぶすのーまんは本当に不器用だ。

でも、そんな不器用なすのーまんにしか進めない航海もあるのかもしれないね。

巻き込んだ重たい(笑)ファンたちを風をきる帆に変えて船体を安定させるバラストに変えて逞しく海を渡るすのちゃんも見てみたいかもしれない。

 

仕方がない。もう手遅れだもん。覚悟を決めるしかない。本当はちょっぴりまだこわいけど。わたしは勝手に乗せられた小さな船で始まるこの旅を楽しむことにした。

 

 

幸せな幸せな3日間をありがとう。

 これからどんな旅になるかたのしみだよ。

*1:星をめざしての歌詞

*2:フルスイングの歌詞

*3:今読んで思ったけど「みんなのことを考えていること」を歌と並ぶ新しいSnowManのアイデンティティにしようと考えてるってよく考えたらすごくない!?